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パルス発生器(SH2マイコン型)

(概要) 3台目に作ったNMR用パルサーです。32bitマイコン(Renesas SH2, SH7045F)を核とした、DMA転送方式です。8bitDAC*2による任意波形発生機能つき。 QAMを装備したモジュレータを使ってオフレゾナンスサチュレーションパルスとかいろいろできます。1台のみ作製。 面倒すぎて二度と作る気がしないので命名、
「パルサーバカ1代。」

Specifications
デジタル16ポート+任意波形2ポート
パルス分解能 70ns
最小パルス幅 70ns
最長パルス幅 100日ぐらい、少なくとも数時間までは確認済み。

ソースコード

ファームウェアのソース。ファームウェアのモトローラバイナリはこちら
ホスト側のプログラム実装(これの一部です)はこの辺り

解説

こちらに紹介しているH8マイコンを使用したパルサーと違い、DMA転送に よりメモリー上のバッファから連続してパルスパターンをだします。バッフォ上のパターンは同じパターンが続くような暇な時間を見つけてDMAを止めて準備 します。DMA開始のタイミング同期はWAIT端子を用いて行っています。SH2マイコンは32bitのバスを持っているので、そのうち16bitをDA コンバータによる任意波形に割り当てています。MRI用のアナログパルスを発生できるようにもしています。
マイコンボードのAKI-SH2/7045Fを 搭載するメイン基板に3枚のライザー基板を指しています。1枚目のデジタルパルス基板は1ポートごとに別ICのバッファとフィルタを備えています。信号間 の干渉はほぼ皆無です。2枚目の任意波形発生基板は2つの高速8bitDACを備えています。3枚目はアナルグパルス基板です。12bitの中速 DACとアナログスイッチを載せています。DACは任意波形発生の基準電圧にも使用しています。


メイン基板回路図(pdf)

デジタルパルス基板回路図(pdf)

任意波形発生基板回路図(pdf)

アナログパルス基板回路図(pdf)

通信速度の問題からGPIBを載せるつもりでしたが、面倒なので結局データ量を圧縮してシリアル通信にしました。DMAの動作をかなり端折って書くと:
DMA開始はMTU4による。MTU4はTGRAコンペアマッチでクリア。
(DMA転送終了) →(シーケンスのパース)→(DMA転送の設定) →(MTUの設定) →(wait)
(DREQ0のLエッジ & MTU4TGIA) →(DMA2の転送: DUMMY)→(DMA転送) →(DMAC2DEI) →(DMA転送終了 : 上)
DMAC2が起動され、TGRBにマッチするまでWAITがかかる。ついでDMAC0により、DMA転送が続く。

参考文献

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