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大学院志望の方へ

ー 2024年に創設されたばかりの新しい研究室です。研究室見学はいつでも歓迎です ー
新しい装置を一緒に1から作り上げるチャンスです。新しいことが好き、人と違うことがしたい、または、測定技術を初めから学びたい方はぜひ見学してください。

北川研は東京大学理学系研究科物理学専攻A4サブコースに所属しています。
令和7年度入学の物理学専攻および物性研究所の大学院進学ガイダンスが、2024年5月25日及び6月1日にそれぞれ行われます。

当研究室がターゲットとする物性研究

深海は高い水圧のために宇宙よりもたどり着くのが困難で人類最後のフロンティアと言われます。超高圧下の固体の状態も観測が難しく、まだ見ぬ新物質相が潜んでいるはずです。当研究室では、独自開発した高圧力発生装置と最新の光検出磁気共鳴技術などを組み合わせ、超高圧力下で誰も見たことのない量子電子相の探求を行います。

近年、室温に近い高温超伝導体が100万気圧以上で発見されるなど、超高圧力下での物性探索は大きな注目を集めています。圧力は、新奇な相を発掘するためだけでなく、物質の基底状態の変化を研究するための基礎的なパラメータでもあります。一方で、超高圧力下では観測困難な物理量が多く、ゆえに磁気的な状態は数万気圧以上ではあまり研究されていません。固体中ではスピン軌道結合と電子相関、多体効果のバランスにより奇妙な電子相が創り出させることがあります。異方的超伝導や量子スピン液体が例ですが、高圧下で生じうるこれらを発掘して実証するには、やはり、スピンの自由度、磁性を観測することが非常に重要となります。当研究室は最先端の超高圧下磁性測定手段を用いて強相関電子系の量子相転移を研究するだけでなく、光をプローブとした新技術を用いて従来の物理量と磁気的な物理量を同時に観測可能な新しい高圧力発生装置を開発しています。