(概要) 固体物性用NMRプローブや磁化測定装置を作成する際に磁化の大きさが問題がないか、概ね無視できると思われる一般材料と部品に関する資料。
リッチな方々におかれましてはNMR/MRI用の完全非磁性品を発注・特注するのがベストですが、固体物性ではオーバースペック気味です。 特に距離が離れている場合は、磁場としてはr-3、均一度にはr-4の影響なので、専用品を使う意味は全くありません。 低予算を指向する方々のお役に立ちましたら幸いです。 主に当研究室のMPMSで評価しました。以下のリストは磁化率ではなく磁化です。
磁化の表
部品名 | 備考 | 測定磁場(T) | 単位 | 磁化(emu) |
SUS316Lシームレスパイプ | 久世ベローズ、SUS316LTP-S | 1 | 1g | 1.6(2K<T<10K),1.8@TN=22K,0.6@150K |
A6063引き抜きパイプ | ニッカル商工、A6063TD | 0.1 | 1g | 0.006@2K, 0.002(T>20K) |
FR-4 | プリント基板、p-ban.com, 1.6mm、片面金フラッシュニッケル下地メッキ | 1 | 1cm2 | 0.08@1.8K, 0.02@100K |
真鍮ネジ | 大阪魂, M3, (-)平小ねじ (黄銅) | 1 | 1g | -2e-4 @2K. -7e-4 @250K |
リン青銅 | CuSn8 EN CW453K | 1 | 1g | +4e-4 @2K. -6e-4 (T>50K) |
バルク金属ガラス | Zr55Cu30Al10Ni5 | 0.1 | 1g | +1e-3 (1.8 to 300K) |
RuO2温度計 | Scientific Instruments RO-600 | 0.1 | 1個 | 0.003@2K, 0.0024@50K |
金属皮膜固定抵抗器 | Vishay CCF6010K0FKE36 10kΩ 1W ±1% | 0.1 | 1個 | 0.0072@2K, 0.0022@50K |
金属皮膜固定抵抗器 | Vishay RN60D1002FB14 10kΩ 0.25W ±1% | 0.1 | 1個 | 0.0083@2K, 0.0035@50K |
コネクタ | HIROSE FX2ヘッダー | 1 or 5 | 1ピンあたり | 0.013-0.014 (1.8 to 100K) |
基板間コネクタ | HIROSE DF12(3.0)-10DP-0.5V(86) + DF12(3.0)-10DS-0.5V(86) | 1 | 1セット | 0.18@1.8K, 0.16 (50 to 100K) |
非磁性超硬(NMWC) | タンガロイM10 | 0.1 | 1g | 0.5@1.8K, 0.04 (100 to 300K) |
非磁性超硬(NMWC) | フジロイMF10 | 0.1 | 1g | 0.2@1.8K, 0.001@300K |
非磁性超硬(NMWC) | シルバーロイQ2 | 0.1 | 1g | 0.04@1.8K, 8e-4 (100 to 300K) |
非磁性バインダレス超硬 | NJS M78 | 0.1 | 1g | 1e-5-2e-5 (1.8 to 300K) |
非磁性cBN | スミボロンIZ402 | 0.1 | 1g | 1e-3@1.8K, 1e-4@300K |
TODO: Cernoxとかマンガニン線とか